そば処 たかの
営業時間:11:00〜14:00、16:00〜19:00
定休日:不定休
テーブル上の調味料:酢、唐からし(小袋)、胡椒(小袋)
ティッシュの有無:店内いくつかBOXティッシュ
接客:気にならない
画像:ざるそば 500円

平日昼時、店内では年配の男性2人が中華そばをすすっている。広い座敷きの隅の席に腰をおろす…ん?なんだかすえた匂いが…トイレが近いのかと見回すが、どうやらテーブル上の灰皿がくさいらしい。陶器製でキレイに洗ってあるような灰皿だと匂わないが、金属製でこう…上面が鉄格子みたいになってるやつで、随分使い込まれてるやつ…く、くさい。
品書きに『もりそば』はないが『ざるそば』が500円と随分安い…お茶をもってきてくれたおばちゃんに注文。ほどなくして運ばれてきた蒸篭は、珍しい蕎麦猪口用スペースと、薬味用スペースが組み込まれたスタイル。側面に“たかの”と名が入っているので特注なのだろう…これは意外と本気なのかも?

悪くない色あいの細い蕎麦をそのままたぐる…ツツッ、あまり蕎麦の香りはないが喉越しがいい。ツユをつけてズズッ、味まるじゅうを彷佛とさせる甘いツユ…ワサビをのせてズズズッ、一旦ツユの甘さを気にしちゃうと、この香りの弱い蕎麦も乾麺に思えてきちゃうんだな…弱ったなと思いながらも、海苔の強さに頼りつつたいらげた。

蕎麦湯は薄く、蕎麦の香りもなし…ひと口すすって店を出た。外観の写真を撮りながら自問自答「住宅街の小さな食堂で、安いざるそば食べて何しかめっ面してんだ?」「うまい蕎麦が食べたいんならそういう店に行きなよ!」「あるだろ?暖簾に手打ちだの自家製粉だのって書いてある店にさ」「通ぶりやがって…迷惑なんだよ!」ひとり勝手に落ち込んで家路につく…たかが蕎麦、されど蕎麦
再来店の可能性:×
《関連記事リンク》山形ラーメン消化機構『そば処 たかの』
一ばん分店
営業時間:11:00〜20:00
定休日:不定休
テーブル上の調味料:胡椒、酢、一味唐辛子、辣油
ティッシュの有無:なし
接客:気にならない
画像:もりそば 575円

この店のラーメンに関する噂は聞こえてくるものの、蕎麦の話題はとんと入ってこなかったので正直あまり期待していなかった。暖簾をくぐり店内に入ると先客は皆ラーメンを食べている…品書きに並ぶ、うどんやきしめん、ドンブリ物はまだしもカレーライスにチャーハンまであると「おいしい蕎麦が食べられるかも」なんて望みはほとんど消え、ここまでして自分は蕎麦を注文せねばならないのか?と胸が苦しくなったりする。別に仕事で食べに来てるわけではないし、蕎麦ブログをやっているからといって定期的な更新が義務づけられているわけではないが、さすがに2週間以上も更新せずにいると気持ちの奥の方がザワザワと落ち着かなくなってくるのだ。手元の品書きを閉じ、意を決して厨房にいるお兄さんに声をふりしぼる「もりそば!」
この2週間、別に蕎麦から離れていたわけではないが、去年末から回った40軒以上の蕎麦屋の中で見つけた◎の店のデータがあることも作用し、なかなか新店開拓に心がはずまなかったのだ。これだけ回ってわかったんだけど、蕎麦屋はラーメン屋より当たりハズレが大きいねえ…変な例えだが、ステーキを注文したのにハンバーグが出てくるような店がかなりある。しかも、牛肉100%肉汁たっぷりのハンバーグじゃなく、パサパサのマルシンハンバーグみたいなのだ…まあ、アレはアレでチープなおいしさがあるけど、ステーキのつもりで待ってるとこにアレじゃショックでかいぜ…だったら、もう…ねえ?おいしいステーキを食べさせてくれる店に行きゃあいいじゃない!知ってるんだからさ

悶々としていると、盆が運ばれてきた「ん?」あらやだ、蒸篭2枚重ねって始めてだな…置かれた蕎麦を覗き込む「んんんっ?」これはヤバい!全然予想とちがう、見るからにおいしそうな蕎麦じゃないか!白くて、ちょっとくすんで、手切りで角が立っている…2、3本たぐってそのままツルル〜ッ!ほら、うまい!コシがしっかりしていて、蕎麦の匂いもちゃんとある…思わず嬉しくて、もうひとたぐり何もつけずにすすった。3口目でやっとツユにひたす…ズズズッ!甘味が少なく、鰹節の香りが強い…でも、口には残らず蕎麦の匂いとタッチするようにスーッと消えてくれる。ホシが全くないだけあって、香ばしさはないけど期待してなかっただけにこの蕎麦は嬉しい。

蒸篭2枚重ねでも、量はたいして…なんて思ってたけど、いやはや普通の店の大盛りくらいはあるんじゃないかなあ?コシが強く咀嚼回数が多かったのもあるんだろうけど、実に満腹満足。これで500円台とはスゴク良心的な値段じゃん…思わず、品書きを改めて開いた。板そば(3人前)1,942円がノーマルだときしめんとの2種盛り、蕎麦だけにすると300円増ってのがおもしろい(でも、もりそば4人前頼んだ方がお得そう)。しかし、ここまで蕎麦がおいしいと逆にさっきは疎ましく感じたチャーハンやカレーライスが気になるなあ…両方共700円台ってのも、どうもヒトクセある気がする。薄めの蕎麦湯を猪口に残ったツユに注ぐと、鰹の香りがフワリと蘇って美味…やはり、来たことのない店に踏み行ってこそ味わえる(まさしく、味わえる)感動もあるんだなあ…と、改めて思いました。ごちそうさま
再来店の可能性:○
一楽そばや
営業時間:11:00〜18:00頃
定休日:水曜日
テーブル上の調味料:七味唐辛子、酢、胡椒(TONES)、あげ玉
ティッシュの有無:店内BOXティッシュ1個
接客:気にならない
画像:もりそば 550円

中華そばやこの店では「冷中」と呼ばれる冷たい中華はなかなかおいしいが、蕎麦を食べてる人を見たことない…一応店名に「そばや」とはあるが、上山のこういう雰囲気の店は今のところガックリきてしまうパターンが多いので、期待値をギリギリまで下げ、心の奥底で逆転ホームランを祈りつつ来店。品書きをチラリと確認して、いつも通りの『もりそば』を注文。ちなみに、大盛りは100円増し。

スポーツ新聞をめくっていると運ばれてきた蒸篭を見てギョッとした。こ、この食欲をそそらないエメラルドグリーンの蒸篭は…喜楽と同じやつ!喜楽?喜楽、一楽…楽…はっ!系列の店なのか、どっちかでどっちかが修行したのか、とにかく関係のある店なのだろうという事に気づいてしまった。となると、この太めの蕎麦もおそらく…意気消沈しつつ横を見やると、蕎麦猪口の中にパックのねりわさびと刻みネギがすでに入ってる…ひでえ…うぅ

2、3本たぐった蕎麦をそのままズズッ…香りは薄いが、黒いホシが少し食感に残って蕎麦を主張している。喜楽よりはブヨブヨ度は低いが、まだ量が多いだけ喜楽の方が頑張ってるよなあ…ここの倍近くあるもんな。色の薄いツユにひたしてズズッ、ねりわさびをのせてズズッ、どうせ蕎麦の香りは薄いんだから…と、テーブルのあげ玉を入れてズズズッ。コシが強くない事もあり、あっという間に食べ終わってしまい満腹感なし。蕎麦湯も出ない(ありませんか?と聞く気にもならなかった。蕎麦食べ歩きを始めて初、食後すぐにスーパーでホットドックを買って胃袋に補充。

食後、外観の写真を撮ろうとしてオヤッ?と思った。店の奥にアスファルトをひいた立派な駐車場…以前は無かったと思うが、そっかあ〜と唸った。出前の電話はひっきりなしにかかってたし、訪れる客も少なくなったから中華そばを食べてれば間違いのない店なのだよな…と、納得。こんなこともあるさ…とうなだれ、路地を曲がった。
再来店の可能性:×(蕎麦に関しては
《関連記事リンク》山形ラーメン消化機構『一楽そばや』
まねき庵
営業時間:11:00〜18:00
定休日:第1・3火曜日
テーブル上の調味料:一味唐辛子
ティッシュの有無:おしぼり
接客:気にならない
画像:せいろ 550円

国道13号、でんろくの工場から蔵王エコーラインの方に入ってスグ左側にあるお店。店内は広くヒンヤリしており、雑誌の並んだ本棚やテーブルなど窓から射す強い陽射しのせいもあるのだろうが、かなりくたびれ白っちゃけている。そんな窓も、大型車が多く通る道沿いだからしょうがないのだろうが、排気ガスとホコリで曇っており寒々しさに輪をかけている。

品書きを眺め『せいろ』を注文。他のメニューは手打ちうどん、茶そば、ゆずぎりなど…と見ていてハッと気づいた!せいろの大盛りは750円で普通盛りとの差額は200円だが、納豆そば、おろしそばは普通盛り750円、大盛り800円と差額はたった50円…ちょっとこの値付けは…まあ、サービスと取るか、そうでないものとして取るかは人それぞれだろう。

品書きを凝視しつつ各メニューの原価などを邪推していると、盆が運ばれてきた…おや?手打ちにしてはやけに早いな。蒸篭に盛られた蕎麦はそれなりにボリュームあるように感じる。黒いホシは見当たらず、白っぽい…2、3本たぐってズズッ、あまり蕎麦の香りはないが、食感から蕎麦粉が少なくないのはわかる…コシはあまり強くない。手切りなのだろう、細い蕎麦に混じって太いのがあったのでそれだけ口に放り込んでみたら、こっちの方がモッチリとして良い感じ。

さらにたぐってツユにひたす…おおっ?随分と色の薄いツユだなあ…底まで沈めても蕎麦が見える。ズズズッ、う〜ん鰹の香りは弱くないから、これで過不足はないのかもしれないけど、どうも物足りないというか何というか…かけ蕎麦のツユが色薄くても全然OKなんだけど、もりのツユは口に入れた瞬間に醤油のインパクトがポーンときて、後からダシがフワリてのに馴れちゃってるからなあ…最初からフワリじゃ調子狂うっていうか、もちろんボクの好みの問題ですが、例えて言うなら、神社自体がどうであろうと鳥居の色がオレンジじゃ間が抜けて感じちゃう、やっぱし鳥居は真っ赤じゃなけりゃ…と、そんなことを考えてしまう。

ネリワサビをのせてズズッ、大根オロシをのせてズズズッ、蕎麦自体は悪くないんだけどツユの事もあって何を足してもちょっと薄ぼんやりに感じる…こうなると、真っ黄色のタクワンや、その枚数がやけに多いことにまで一言いいたくなってくるな…窓の外には相変わらず大型車が走り、BGMのない店内にはそのエンジン音だけがズズズズズ…と低く響いてく。湯桶いっぱいの蕎麦湯を飲み干し、会計を済ませた。「ありがとうございました〜」注文取りの時は憮然としているよう感じた店員の、やけに愛想いい声を背中で聞きながら、ちょっとホッとした気持ちで店を後にした。
再来店の可能性:△
美や古
営業時間:11:30〜17:00
定休日:木曜日
テーブル上の調味料:七味唐辛子
ティッシュの有無:なし
接客:気にならない
画像:もりそば 500円

以前、一度だけ店前の『鍋らーめん』の看板につられて入った事があったが「ごめんなさい、今はやってないの」と言われ、そのまま店を出てしまった。先月あたりから『寒晒そば』の筆書きが貼られているので「まさか…まだ、蕎麦の実は寒風に晒されてる最中でしょうに」と思いながらも気になっていた。平日は早く閉めてしまうようだったので、日曜の昼間、まさか『寒晒そば』に出会えるとは思ってないが、このひなびた店がどんな蕎麦を出すのかちょっと期待しつつ暖簾をくぐった。

昭和の香り漂う店内…こういう砂利敷き床の店って今はなかなか無いよなあ〜と感慨にふける。品書きに『もりそば』を確認して、お茶を運んでくれたおばちゃんに注文。

改めて品書きをじっくり見ると、大盛りがたった50円増しであることに気ずいてビクッ!いやしかし、他に客はいないからもう茹で始めちゃってるだろう…諦めよう…二日酔い気味だしな、普通盛りでいいのいいの。しかし、他のメニューもなかなか安価で好感持てるなあ『ざるそば(520円』てホントに海苔代だけプラスしたって感じだもんなあ。『鍋らーめん』の看板は相変わらず店前にあるけど、中華はまったくやってないんだな…

ぶつぶつ考えてると盆が運ばれてきた。おっ!おおっ、この色は!予想外だなあ…『寒晒そば』と共に『韃靼そば』のポスターもあったことはあったが、まさかこの値段の『もりそば』で韃靼そばが出て来るとは思わなんだ…ルチンをたくさん含んでおり、健康にはいいらしいが独特の苦味が好みを左右するという韃靼そば、何度か他店の品書きで見かけたが値段は普通の蕎麦より5割増くらいだったよう記憶してる…500円で韃靼そば?スゴイ店だ。

韃靼そば…ボクは、数年前に一度だけ上山の『きこりそば』で食べたことがあったが、正直「クセのある蕎麦」というだけしか印象がない。改めて蒸篭の蕎麦を見据え、2、3本たぐってそのままズズッ…蕎麦の香りはほとんどしない…茹で加減も柔らかめなので、コシや食感に特筆すべきものは感じない。独特のクセも強くはないが、やはり薄く漂っていて「不思議な蕎麦」そんな第一印象。
ツユをつけてズズズッ、おっ!これは江戸風ツユだ…なるほど、この強いツユなら「不思議な蕎麦」にも合うな。ふと、壁を見やると額になった大入札に『萬盛庵』とある…そういえば、このツユ『萬盛庵』に似てるかも。本ワサビをのせてズズズッ、これはいけない…オロシてから時間がたってるのか香りが飛んでしまっている。しかし、この店が会社の近くにあったら通ってみたいなあ…韃靼そばは、肥満予防や肝臓強化にも効果あると聞くし、種モノもほぼ500〜600円台…で、大盛りは50円ときている!この蕎麦でカレー蕎麦とかうまそうだなあ〜
半分ほど食べ終えた所で持ってきてくれた蕎麦湯は、薄かったけど超アツアツ!体が暖まる…ツユがかなり多かったので、最後まで濃い鰹ダシのすまし汁をいただいてるようで、実においしかった。

重そうな灰皿、どでかい七味入れ、店名の彫られた蕎麦猪口と徳利…そしてベニヤ合板のテーブルと、重くて軽くて古くて懐かしい…蕎麦はともかく、ひなびた雰囲気の店が好きな人は間違いなく満たされちゃう!そんな店でした。ごちそうさま

この、この店先のすすけたサンプルとか…たまらん!
再来店の可能性:○





