そば処 庄司屋
営業時間:11:00〜20:00(平日は15:30〜17:30休憩)
定休日:月曜日(祝日の場合は営業)
テーブル上の調味料:唐辛子
ティッシュの有無:おしぼり
接客:気にならない
画像:もりそば 682円

山形はとにかく蕎麦屋が多いので、いざ「蕎麦を食べ比べてみよう」と思ってもどこに行ったらいいか迷ってしまう。なので、とりあえず“現存する山形最古の蕎麦屋”だという慶応年間創業、140年の歴史を持つ『庄司屋』に来てみた。『庄司屋』の特色といえば、蕎麦が〈やぶ〉と〈さらしな〉の2種類あるという事だろう。〈やぶ〉は昔ながらの製法によって打たれた、蕎麦粉10に対してつなぎ1の「トイチ」と呼ばれる割合の蕎麦、中太でコシが強くワイルドな印象がある。〈さらしな〉は先代である4代目が試行錯誤の上完成させた江戸風の白くて細い蕎麦である。
週末はいつも駐車場が満車状態の『庄司屋』だが、さすがに平日夜は空いている。薄くジャズが流れる民芸調で清潔感のある店内には、そこはかとなく高級感も漂い「蕎麦屋って儲かるんだなあ…」と思わず下世話なことを考えてしまう。品書きを眺めると、〈やぶ〉に〈さらしな〉と〈麦切り〉まであり、しかもそれぞれ温かいのと冷たいの…と、なかなかに複雑。いやいや、惑わされちゃいかん!色々考えずに、もりそばを頼めばいいのだ!それが正解なのだ!「ボクはもりそばね」同行した妻にそう言うと「もり2つだったら、板そばにしない?」と提案される。値段を見ると、板そばの値段がちょうどもりそばの倍額くらいなので、2.5人前くらいかな?と当たりをつけ合意、ちょうど注文取りにきた店員さんに聞く「板そばって何人前くらいですか?」「1.5人前くらいです」「え?」妻と顔を見合わせる「1.5人前?」「はい」「…じゃあ、もりそば2つ」「かしこまりました」店員さんの後姿を眺めながら「なるほどなあ…」とため息。必ずしも…というわけではないが、ボクの認識としては板そばはサービスメニューであり、もりそば550円の店なら板そば850〜1000円くらいで2人前あって「お一人で召し上がりください」「出前ご遠慮ください」なんていう注意書きしてあるとか、もしくは5人前2000円の大板を「これ頼んでみんなでつつくか」なんて仲間4人でズルズル…みたいな印象だったんだけど、ちがうのね…こういう駅近くで観光客が多く訪れる店だと「山形らしい蕎麦ってどれ?」「こちらの板そばがオススメです」「ふ〜ん、大きいの?」「1.5人前くらいです」「じゃあ、それでいいや」みたいなやりとりを経て、こういう立派な店ができるわけなのね…納得。

チマチマしたことを考えてるうちに蕎麦がきた。2本ばかりたぐって、まずは何もつけずにヅルルル〜ッとすする。コシが強く噛み応えがあり、蕎麦の香りがフワ〜ッと広がる…塩や油のパンッ!と広がる旨味とはちがう、あくまでフワ〜ッで「キタキタッ!」となる。次はツユをつけて2すすり、さらにワサビをつけてすする…さっきまで金の計算をしてブチブチ言っていたが、やはりうまい!うまいものはうまい!チクショウ!という気持ちとイヤッホー!が交錯する。意識して蕎麦を味わうようになって初めての〈やぶ〉だったので、自分は〈やぶ〉と〈さらしな〉どちらが好きか考え考え食べるがよくわからない…いや、多分「両方共それぞれに〜」ていうアレなのかもしれない。太さとコシで咀嚼にもそれなりに時間がかかり、ゲップが出るほど満腹ではないが、爽やかに満足。今日も普通にもりそばを頼む事ができた幸運に感謝!
再来店の可能性:○
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