そば処 すぎ
営業時間:11:00〜15:00(土日祝〜17:00)
定休日:第一・第三金曜日
テーブル上の調味料:胡椒(ギャバンブラック)、一味唐辛子
ティッシュの有無:紙おしぼり、店内何個かBOXティッシュ
接客:気にならない
画像:板そば(三人前)1500円、げそ皿 210円

県外から友達が来ると決まって連れてくる店なので、ボク自身山形で一番多く食べてるのはここの板そばだろうと思う。田舎風のちょっと東京では見ないような太さの蕎麦で「蕎麦は噛むんじゃなくて飲むんだ」というのを地でいってるような蕎麦好きを連れてくると、驚きつつもその香りの強さに新たな魅力を見い出し、気に入ってくれるのが眺めていて楽しい。この店の中華そばも素朴ながらもアゴダシの香る個性的なもので、評判がいい。蕎麦のことをやいのやいのと書くようになって初、改めてこの店の蕎麦の真偽を問いただしてみたく思い、妻を誘って板そばをすすりに来た。
暖簾をくぐると、それ程大きくないスペースにテーブルと座敷き席があるが、座敷き奥の下足入れに靴をしまって奥へと入るとドンとさらに広い座敷きスペースがあり入口近くよりずっと明るいので気に入っている。ただ、奥へ入っていいのかどうか手前で「んと、あの、えと…」などとフラフラしてると、厨房から「そちらにどうぞ」と手前の席に座るよう指示されてしまうので、ある程度の自信を持って行動する必要があるだろう。

品書きを見ていると、ついつい「もりそば1枚と、中華そば1杯でも…」等と心が揺れてしまうが、蕎麦を食いたくて来たんだろ!と自分を一喝、鬼の形相で(大袈裟である)板そばとげそ皿を注文!回りの席でも結構中華そばをすすってる人が多く、少々うらめしいが茶をすすり耐える。ここのげそ皿はなかなか盛りが良く、以前3人で来た時に2皿頼んだら食べ切れなかったよな…なんて話をしてるうちに蕎麦が来た。おおっ、やはり板そばは迫力がある!鼻息も荒く2、3本たぐってツルツルッ!ほぅほぅ、なる程…以前は食べ難さを感じるほど太くてゴツゴツした印象があったのだが、今はそんなに強烈なインパクトはない。コシは強いがつなぎも入って長さのある、なかなかにおいしい二八蕎麦だ。良くも悪くも、アチコチで食べるうちに目と舌が蕎麦に馴れてきたのだな…そんな事を考えつつ、ツユにひたしてズズッ、ワサビのせてズズッ!この噛み応えと香りがいいのだな…中華そばを食べてた時のクセで、ついつい咀嚼中の蕎麦をツユか何かで飲み下してしまいそうになるが、ガマンガマン…急ぐ用事があるわけでないのだ、蕎麦の香りをゆっくり楽しもうではないかと箸を止め、口の中の蕎麦粉ひと粒ひと粒に思いを馳せる。

ワサビとネギの小皿に大根おろしがチョコンと盛られている。冷たい蕎麦の具としてはポピュラーだが、こうして改めて対峙すると違和感がある「どうせ、ネギと同じように蕎麦の香りを消してしまうのだろう…」そんな事を思って見つめていると、妻が「おろしは蕎麦にあうよね〜」と言いながらツユにポチャン!ん、そうなの?ホント?ツユにひたした蕎麦にひとつまみ乗せてすすってみる…ほう、本当だ!ネギとちがって匂いが強すぎないし、辛味の刺激がいい感じに蕎麦とあっている!

大体自分の領土と見定めた蕎麦の1/3程をたいらげた所で、げそ皿に手を伸ばす。しばし放置してあったが、まだ温かくザクザク感はまったく失われていない。ツユにどぷっとひたしてガブリ!衣のザクザクとやわらかいゲソの食感がおいしい。もしかしたら油のインパクトが弱まるかもと思い、多めにネギを入れ蕎麦をすするがかえって複雑になってしまい、蕎麦の香りに執着する以前に感じていたボンヤリとした食べ物になってしまった。いつかボクは「ゲソ天なんて一緒に食べたら蕎麦の香りが死んじまう、もりだけで食うのが本物だ」と言い出すようになるのだろうか?もしくは、新たな視点を見つけ楽しめるようになるのだろうか?今はまだわからない…
さすがに、3人前だけあって満腹!今回も色々なことを考えながら蕎麦に遊んでもらえて満足だ!
再来店の可能性:○
《関連リンク》山形ラーメン消化機構『そば処 すぎ』
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