寿々喜そば

住所:山形県山形市大字漆山2923【地図】
営業時間:11:00〜19:00
定休日:水曜日
テーブル上の調味料:一味唐辛子、ギャバンブラック、胡椒、酢
ティッシュの有無:おしぼり
接客:おばちゃんの絶対的な仕切り
画像:板そば 700円

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蕎麦ツユに近い和風ダシのスープに、たっぷりの長ネギがのった『鳥中華』が有名な人気店。ボクは山形に来て初めて食べた中華そばがここ(付き合う前の妻に「ちょっと変わったラーメン食べてみたい」とリクエストしたらここに連れてこられた)だったので、すごい印象深いものがあります。それ以来1年に1度くらい来てますが、蕎麦は食べたことがなかった!なので、初体験!いまだ店内に「新そば」のポスターが貼られてることに若干動揺しつつ、この店の基本蕎麦メニューである『板そば』を注文。

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同時に頼んだ妻の鳥中華よりちょっと遅れて運ばれてきた板…めずらしい、ずいぶん小ぶりの板に白くツヤツヤ光る蕎麦が盛られています…パッと見は割と量がありそう。いくらか幅広で、エッジがピシッとたった蕎麦はホントに白く、ホシがところどころに見える。2、3本たぐってズズッとすする…蕎麦粉ならではの粉っぽさの少ない、ツルッとした食感は小麦粉の麺類みたいだけど、蕎麦の匂いや香ばしさは強く感じる…へえ〜これは予想外のおもしろい蕎麦だ。

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もうひとたぐりすると、鰹節の破片が浮かぶツユにひたしてズズズッ!うん、鰹の香りが強いけど、ちゃんと山形らしいというか何というか、ツユがいつまでも口に残らず蕎麦の香りを邪魔しないおいしいツユだ。ネリワサビをのせてズズッ!本ワサビじゃないのは残念だけどあるだけマシか…やはり、蕎麦にはワサビが合う!

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食べ終え、蕎麦湯でひと息…と思ったが、持って来てくれる気配がないので、帳場のおばちゃんに「すいません、蕎麦湯…いただいてもいいですか?」と聞くと「はいはい」と慌てた様子で持って来てくれた。今日はたまたま忘れてたのか?言わなきゃ出さない店なのか?でも、この寒いさなかに板そば頼んでるお客さんいないもんな…忘れてもおかしくない。大きめの蕎麦徳利につがれた熱々の蕎麦湯を楽しみながら、いま食べた蕎麦に思いを馳せる。この白さと食感から考えるに、ほとんど更科粉の所に香りづけとして殻皮をいくらか入れてバランス調整しているのか?それとも、この滑らかなツルツル感は小麦粉多めで、そこに荒めに挽いた殻皮で香ばしさをプラス…

実際、打ってる方に聞かなきゃ答えの出ない事だけど、こうしてあれこれ想像するのが楽しいし、思わずこうして悩んでしまうような個性的で不思議なおいしさの蕎麦だった。漆山の寿々喜といったら当然『鳥中華』!って感じだったれど、蕎麦もおもしろいなあ〜

再来店の可能性:○

《関連記事リンク》山形ラーメン消化機構『寿々喜そば』

 

喜楽

住所:山形県上山市東町1-6【地図】
営業時間:11:00〜15:00
定休日:不定休
テーブル上の調味料:醤油、塩、七味唐辛子
ティッシュの有無:各テーブルBOXティシュ
接客:気にならない
画像:天ざるそば 800円

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蕎麦の道に目覚めてからは行ってなかった喜楽、いつか行ってここの蕎麦の素顔を見つめ直さなければ…と思ってるところへ、天ざる値下げの情報が!この、原材料高騰により値上げする店が増えている昨今、まさかの値下げ?でも、喜楽だったらやりかねん…ひょっとして量が減ってたりするかも?なんて邪推もしつつ暖簾をくぐりました。

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平日昼とあって客はゼロ、座敷きに腰を下ろして壁に貼られたメニューを見る…おおっ、ホントに値下げしてる!お茶を持ってきたおばちゃんに「天ざる」と告げると「よし」とばかりに満足そうにうなずき厨房に向かった。ここは揚げたり茹でたり蕎麦を洗ったり蕎麦を洗ったり蕎麦を洗ったりに手間がかかるのか、いつも出てくるまでに20分以上かかるので新聞をじっくり読みこむ…で「もう、どこも読むとこないよ」て頃にやっと第一陣が運ばれる。

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今回、全品集合写真が無いわけは、おばちゃんが「茶わん蒸し(中身はカマボコ)食べて待ってて」と何度も言われるわ天ぷらがなかなか来ないので、待ちきれず…ちなみに、左上小鉢はキャベツのおひたし、ワサビはチューブからニュルっと出したままの形状です。

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第二陣は蕎麦、このプラスティックの蒸篭とお盆の配色がなんとも食欲を減退させる色合いで堪らない。蕎麦の方は、相変わらず太くてブヨブヨ…そして、歯が沁みるほど冷えている。量は相変わらずたっぷりで、蕎麦の香りは…あるなしでいうと「冷えてる」うん、書きまちがいじゃなくそういう感じ。すごく丁寧に洗ったんだろうなというこだわりが感じられる。

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第三陣でやっと天ぷらが到着、その山盛りの皿を見て驚いた!値下げで減ってるどころか増えてるんじゃない?えび3、タラの芽4、ふきのとう4、細竹3、いんげん(束)2、シソの葉1、さつまいも2(分厚い)、カボチャ2(分厚い)、ちくわ(丸々1本!)、ししゃも1、なす1、ピーマン1…どうよ、このボリューム!嬉しいことに以前より山菜の数が増えている!ていうか、以前のラインナップに山菜を追加したって感じ?もちろん揚げたてホクホク、蕎麦ツユにビシャッとひたしてしまうのは勿体無いので、塩をチョンチョンとつけながらいただく…うん、うまい!普通にうまい!(天ぷらの種類や量はその日の仕入れによって変化すると思いますので、ボクのこのラインナップはあくまで参考という認識でお願いします)

もちろん、半分も食べ切れず、残りは備え付けのビニール袋に詰めてお持ち帰り…蕎麦だけはどうにか食べ切ったが、ここで無理したのが仇になり夜まで胃痛に苦しみました。そういえば、今回は初めて蕎麦湯が出てきたなあ…満腹過ぎてとても飲む気にならなかったけど…

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壁に貼られたメニュー、ひっくり返された部分には「夜7時まで営業」とある…もしかしたら、満席になったりもする土日は夜も営業してるのかもしれません。あと、個人的に一度は消えてしまったカレーライスが復活していたのも嬉しい!カレーも大盛りなんよ!食後、今回はやけにフレンドリーだったおばちゃんに「たまに来てくれるよね」とか話しかけられて、しばらく世間話したんだけどとにかく満腹で気のきいた質問もできず…ここの蕎麦って個性的ですよね?とか聞いてみれば良かった。ボクは好みではないけど、ここの蕎麦が好きって人たまにいるんだよなあ…ホント、人の好みって色々でおもしろい。にしても、この店のサービス精神に感服!ごちそうさまでした

再来店の可能性:○

《関連記事》山形ラーメン消化機構『喜楽』

清来軒

住所:山形県上山市新丁2-7【地図】
営業時間:11:00〜19:00
定休日:火曜日
テーブル上の調味料:一味唐辛子、胡椒
ティッシュの有無:店内いくつかBOXティッシュ
接客:気にならない
画像:もりそば 550円

羽州街道、上山十日町通りを抜けたクランクにあるお蕎麦屋さん。中華そばは何度か食べたことがあり、なかなかおいしかったので期待を…してしまうと、コケる可能性が高いのでグッと抑えつつ訪れてみました。

平日の昼時、店内にいる2組のお客さんはみなさん中華そば、あらら…さらに期待度を落としながら、いつも通り『もりそば』を注文。改めて品書きをじっくり眺める…うどん類、どんぶり物、やはり中華そば関係が一番多いな『かも野菜ラーメン(850円』というのは初めて見掛けるメニューだ。鴨肉に野菜?う〜ん、不思議。

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「おまたせ〜」品書きに見入っていると盆が運ばれてきた。「はい、どうも」と答えつつグッと蒸篭を覗き込む…微妙な色艶だなあ、2、3本たぐってすするズズッ、ああ〜やはり、つなぎ多めのタイプだったか…残念!蕎麦の香りはあまりせず、ただツルツルと食感は良いのであきらめてたぐる。プラスティックの蕎麦猪口が社員食堂のようで侘びしい…蕎麦粉多めだと、香りを長く楽しんでいたいと執拗に咀嚼するので、量の割にかなり満腹感があるが、こういう蕎麦だと明らかにもり一枚では物足りなくて、さらに残念

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薄めの蕎麦湯で腹を温めつつ、中華そば屋になってしまった蕎麦屋の悲しみに想いを馳せた。

再来店の可能性:×(蕎麦に関しては(中華は好きです

《関連記事》山形ラーメン消化機構『清来軒』

 

あらきそば

住所:山形県村山市大久保甲65【地図】
営業時間:11:00〜17:30
定休日:水曜日
テーブル上の調味料:一味唐辛子
ティッシュの有無:なし
接客:気にならない
画像:うす毛利 800円、身欠きにしんの味噌煮 400円

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蕎麦の本を読んでると「山形の田舎蕎麦といえばここ!」と押しているのをよく見かける。山形県内の…というより、全国の蕎麦好きに名の知れた蕎麦屋である。築180年になる茅葺き屋根の農家をそのまま店舗にしており、実に雰囲気ある佇まい。玄関を入ると囲炉裏端に主人がおり、靴札の使い方など教えてくれるのだが、昼時の混雑を過ぎた頃だと近所の人達と食事してたりする。

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番号札と靴札を持って座敷きに入り席につくと、品書き片手におばちゃんがやってくる。以前は、特に蕎麦の注文は聞かずに、何も言わなければ『うす毛利』と呼ばれる一人前の板蕎麦が運ばれていたが、最近はオーダーを聞いてくれるようだ。ちなみに『うす毛利』の倍量は『むかし毛利』となる。

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蕎麦と一緒に注文した『身欠きにしんの味噌煮』がスグ運ばれてきた。味噌を注ぎ足し続けて作られている味噌煮は真っ黒でツヤツヤと輝いている。味はそれほど濃くはなく、ローストされたような苦味と味噌のまろやかさが絶妙で「遠方からワザワザやってくるお客さんの酒のアテに…」と作られたのがうなずける、甘い辛いとはちがう滋味のようなものが感じられる。ちなみに、『身欠きにしんの味噌煮』以外に季節ごとに変わる煮物などの田舎料理が一品あり、これらはこの店の女衆の作品である。

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ほどなくしてツユとネギが運ばれてくる…ツユと同じ蕎麦猪口に茶が注がれている。ワサビはない。続いて、板が運ばれてくる…『うす毛利』の名前の通り、盛られた板が蕎麦を透けて見える程の量で少なく感じるが、ツルツルとすすれるものではなく噛み締めて食べる蕎麦なので、これだけで充分腹いっぱいになる。にしても、こうした太い蕎麦を見てると板蕎麦である意味というのが実に納得できる。この太さでは蒸篭にのせるのは無理だものなあ〜

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まずは、そのままで1本たぐる…ズズッ、蕎麦粉十割ではあるがザラつく食感はない、むしろ滑らかで堅さとはちがった蕎麦らしいコシがある。蕎麦の匂いと共に香ばしさもフワリと広がる…最近、蕎麦の中に黒くポチポチと見える所謂「ホシ」と呼ばれるものの有無と香ばしさの関係を気にしてただけに、ホシのないこの蕎麦が香ばしい理由が気になりワクワク…次はツユにひたしてズズズッ!うん、味はしっかりしてるけど濃すぎず蕎麦の香りがたつ時分にはスッと身を引くような、実に山形らしい出しゃばらないツユだ。

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2/3程食べ終え、存分に蕎麦の香りを楽しんだ所で、味噌煮に箸をつける。ちょっと味が変わると、蕎麦の味がまた新鮮に感じられておいしい。最初から味噌煮を食べてしまうと、逆に蕎麦の香りの邪魔になってしまうので、ボク的にはこうして後半戦の抑えとして活躍していただくのがベストだと考える。

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いつまでも瑞々しく(水っぽくはない)シャキッと輝くネギがあまりおいしそうなので、最後の一口で蕎麦と絡めてすすってみた。ツンと鼻にくる辛味が刺激的でおいしい…が、やはり蕎麦の香りを邪魔してしまう。濃いめの蕎麦湯を猪口にそそぎ、漬け物をポリポリと楽しみながら腹を温める。漬け物もなんだか複雑な味でおいしい…これでゴハン食べたらさぞかしうまかろうな。昼時をはずして来たので、食べてるうちに店も空いてきた…季節ごとに変えられるという壁にかけられた色紙などを眺め、楽しんでから店を出た。

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店の佇まい、店内の雰囲気、従業員、そして蕎麦にツユと、まさに山形の田舎蕎麦の基本形と呼ぶに相応しい店である。

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再来店の可能性:○

 

BATH亭(スーパー銭湯テルメ内)

住所:山形県山形市南原町1-26-9【地図】
営業時間:10:00〜0:00
定休日:年中無休
テーブル上の調味料:受渡カウンターに各種調味料
ティッシュの有無:ナプキン(受渡カウンターに紙オシボリ
接客:気にならない
画像:どばもり天 550円

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スーパー銭湯テルメの中にある飲食コーナー。場所柄どうせありきたりなメニューしかないんだろ…とあなどるなかれ、冷たい中華そば、河北の冷たい肉そば、横手やきそばなど意外に気になる名前が並ぶ。その中でも『どばもり天』は人気メニューで、風呂上がりにコレでお腹を満たしてくお客さんは、老若男女問わず結構多い。

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まず、この山と盛られた蕎麦のルックスがいい…たまに不馴れなバイトの兄ちゃんが作ると低めだったりするが、やはり名前の通りなるべくドバッという勢いが感じられる方が嬉しい。蕎麦はもちろんウドン粉蕎麦でコシも香りもあまりないが「ゆるせん!」みたいな不具合はない。

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少し濁ったツユは、こういう店にありがちな「業務用麺ツユ」を割っただけ…みたいなものではなく、まろやかでいて太めの蕎麦とバランスのいい塩分濃いめのツユ。ゲソ天はコロモ硬めのザクザクタイプで、決して大きくはないが3かたまり(3本ではなく、3かたまり!)程あって、値段を考えると充分満足できる。

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どうせこういう店は…と思いながら食べると「おっ?」と嬉しいが、変に期待してくと「あ、やっぱり…」みたいな失望感があるであろう事は確実。足を運ぶ際は、どうぞ期待を抑えて「どうせ…」な気持ちで訪れる事をオススメいたします。ちなみに、風呂に入らずBATH亭のみの利用もOKだそうです。

再来店の可能性:○

萬盛庵

住所:山形県山形市旅篭町1-3-21【地図】
営業時間:11:00〜17:00(売切次第終了)
定休日:月曜日、第2日曜日
テーブル上の調味料:一味唐辛子、七味唐辛子
ティッシュの有無:おしぼり
接客:気にならない
画像:もりそば 600円

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創業1915年という老舗で、多くのガイドブックなどに紹介されている有名店…なのだが、路地裏にあり意外と見つけにくかったりする。位置的には、済生館病院の道路はさんで西側になります。

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歴史を感じる佇まい…縄のれんをくぐって店に入る、あ、店の入口は表と裏2ケ所あります。店内は明るすぎず、小さな中庭から射す冬の陽がフンワリと暖かい。ホールを切り盛りしてるのは、和服姿のおばちゃんでテキパキと動き回っており気持ちいい。品書きに『もりそば』を確認して注文…熱いお茶をいただいていると、ツユの入った蕎麦徳利、蕎麦猪口、刻みネギの盛られた小皿が運ばれてきた。ほう、めずらしい…先に来ちゃうんだな…ていうか、ワサビがないのかあ

ここの店の品書きはおもしろい!各メニューの解説がリズミカルな口上で書かれていて、とてもユーモラスだ。読み込んでいると蒸篭が運ばれてきた。蕎麦猪口にツユを注ぎ、トントントンと並べるとスッと絵になる。こういうのを見ると「老舗だなあ〜」と変なとこに感心してしまうのだが、本当にプラスチックの不細工な器かなんかを猪口にしてる店だと、どんなに並べかえても全然(絵面の)納まりが悪かったりするのだ。

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窓から射す光の中で佇むこのもりそば達を見ていると、グググーッとその中に引き込まれるように集中できる。「この後、買い物に行かなきゃ」とか「今夜の予定は何時からだっけ」みたいな雑念が消え、フッと目の前の蕎麦と自分だけの世界に入ってしまう…なんて書くと、ちょっとロマンチックに思えるが、次の瞬間ボクはその蕎麦をズルズルとすすってしまうんだな。

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まずは、何もつけずに蕎麦だけをズズッ!うん、おいしい。二八蕎麦の匂いと、固いとまではいかない適度なコシ…香ばしさも感じる。ツユにひたしてズズズッ!お、コレはちょっと個性的なツユだぞ…鰹節が強く、味のインパクトがなかなか引かない…コレは…コレは?あ、コレは東京のツユに似てる気がする…辛いとか甘いでなく、強い。山形の蕎麦屋のツユは、インパクトに鰹節がパーンと来るんだけどスグに引いて、後から蕎麦の香りがフワリフワリと漂ってくる…それがいいのに、このツユだとせっかくの香ばしさが擦れてしまう。

何もつけない蕎麦をすすり、咀嚼しながら考える…あくまで個人的な極論だけど、たぶんネギも天ぷらも江戸風ツユも、蕎麦の香りを邪魔してしまう。蕎麦粉の精製の技術が低かった昔や、混ぜ物の割合が多い蕎麦、質があまり良くない蕎麦なんかは、それら“香りを邪魔するもの”と一緒に食べた方がおいしかったのだろうが、現在の高い製粉技術や進歩した打ち方で作る蕎麦には、山形風ツユとワサビだけで(蕎麦の香りを)楽しむのが一番適しているのではないだろうか?あ、疑問形にすることないな…適しているとボクは思う。

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ただ、あくまで個人的に今現在考えている嘘偽りない言葉ではありますが、誰にでも共感してもらえる意見だとは思ってない。だって、例えば「お米本来の味を一番楽しむ方法」なんて言い出したら、当然米の香りを消してしまうであろうカレーライスや麻婆豆腐丼なんてまっさきに消えなきゃならないだろうし、でもボクはお米もカレーも好きで…何ていうか、麻婆豆腐丼をゴッゴッと食べてる時に突然知らない人が現れて「お前は米のことを何もわかっとらん!」なんて言われたら、ムッとするだろうし…だから、ボクのこの妄言もネギや天ぷらや江戸風ツユを好きな方を否定するような気持ちは微塵もありません。むしろ、この辺りをグルグルと3周ばかりしたら、きっとそちらへ伺うことになると思いますのでヨロシクお願いしますといった所でございます。

「たかが蕎麦のこと、ウダウダと御託並べやがって!」そんな風に煽られたらフイッと飛ばされちまうような独り言ですが、こうやってウダウダ考えたり閃いたりするのが楽しくてしょうがない。なるべくお店の方や読んでくださる方の気分を害さぬよう、しかし思ったことを正直にカタカタ綴らせていただけたらこれ幸い。老舗の蕎麦を味わい、なんだか色々なことを考えさせられました…ごちそうさま

再来店の可能性:○

松茶庵

住所:山形県上山市河崎2-4-12【地図】
営業時間:11:00〜20:00
定休日:不定休
テーブル上の調味料:一味唐辛子、胡椒、辣油
ティッシュの有無:店内BOXティッシュいくつか
接客:気にならない
画像:もりそば(大盛り)600円

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数週間前に絶賛した上山の松茶庵に週1、2度のペースで通っている。蕎麦の風味にブレはなく、相変わらず香ばしさのあるしっかりした味で、実においしい。

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基本的に『もりそば普通盛り』専門のボクですが、ここではもうどうにもタマラン的に大盛りを頼んでしてしまう…だって、大盛り100円増ですよ!普通は蕎麦屋って200円くらい平気で取るでしょ?ウドン粉蕎麦の店だって150円くらいはとりますよ!だのに、100円!もりそば大盛り600円!ありえん…

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漬け物の量は日により多少変わるが、本ワサビはいつでも多めなのが嬉しい。

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先日は、この店のお客さんに人気のある味噌ラーメンを食べてみたのだが、これも実においしかった(詳しくは、山形ラーメン消化機構にて)。他のメニュー…例えば、あたたかい蕎麦とか、かつ丼なんかに惹かれることもあるのだが、やはり暖簾をくぐると「大もり一枚!」と言ってしまう。そして、みじんも後悔することなく店を後にする。

いつか、お店の方と会話できるような機会があったら「太打ちとか…やらないん…ですか?」とか聞いてみたい。ここの粉と技術で太いのも打ったら凄い蕎麦ができそうな気がするんだけどなあ…1日10食限定!とかで打ってくれたら…あいや、身勝手な客の独りよがりな妄想でございます。

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再来店の可能性:◎

 
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プロフィール

 禿生 * hagenama

Author: 禿生 * hagenama
喰いしんぼう中年男子
1968年12月生 A型

【プロフィール詳細】

昔からラーメンが大好きで「蕎麦はイマイチ腹もちが…」などと思っていたボクですが、40代を目前にして蕎麦の魅力に開眼!楽しみ方を模索しつつも、今までスルーしていた蕎麦屋開拓にいそしむ毎日です。そんな日々自分の中で変化成長する蕎麦への思いを綴っておこうと思いこのBLOGを書き始めました。

記事はあくまで、ボクの超個人的な評価にすぎません…異なった感想をお持ちの方もいらっしゃると思いますがご了承ください。ご意見・追加情報等ございましたら是非コメントください。

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